1291444925* 新しい価値観で会社を変える #ec_book

'lectric love
日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方
」を"社員満足度全国No.1!次世代ワークスタイルを推進するIT経営実践企業|EC studio"から献本してもらった。その感想を書こうと思う。

この本のポイントは「ヒト中心」であるということだ。そして、この本に書いてあることが「変わっている」という人々は過去に生きていると言わざるを得ない。

大量生産・大量消費時代は「モノ中心」であったと考えている。画一的な製品、すなわち「モノ」がすべてに影響していた。社会の制度もこれに基づいている。もちろん、その環境に居た人間の価値観も。

ITが変えたことは、物理的な制約が大変小さくなったということだ。特に「情報流通」の面では特に。この変化は「ヒト中心」の世界を生み出す力になっている。

「ヒト中心」の社会で人間に求められる能力は「創造力」である。コンピュータなどにできることはコンピュータに任せる。もしくは、コンピュータが処理しやすいように価値観、制度、仕組みを変化挿せる。これらの活動を通じて「ヒト中心」の世界を作っていく。

まえがきが長くなったが、ECスタジオが実践していることは「ヒト中心」をITにより実現しているということだ。その実践すなわち手段が「顧客に会わない」「プレイステーションで会議」「全社員にiPhone支給」などである。これが一人歩きしているということはやはり「モノ中心」の価値観に我々が縛られているということに他ならない。

この本に書いてあることが「当たり前」になる様に日本人の価値観が変われば、今の不景気が不景気ではなく、単なる「モノ中心」から「ヒト中心」への価値観の変化に過ぎないと気がつくはずだ。「儲ける」場所が変わっているだけだと気づかねばならない。

この書籍自体で気になったのは、他の会社と異なることで経験した「デメリット」の記載があまりないことである。そこがあればもっと深みのある書籍になったと思う。その点では残念だった。