クラウド中心に移行するとき
一番のネックはコンピュータに詳しい今のユーザが新しい世界を理解できないことにある。エキスパートになればなるほど、クラウド中心の世界を理解しにくいらしい。
これからはコンピュータ初心者が楽になる世界を端末、ネットワーク、クラウド全体をデザインして創りだす時代である。そうしなければ人類の無駄な時間は減ることがない。
今のコンピュータは人に優しくない
このページを見て思ったのは、PCを使うために必要なスキルとノウハウは相当なものだということだ。PCを使えることは自慢にはならない。なぜなら、今のPCがあまりにも不親切である。
今のPCは安定して動作しない
Microsoft Windowsが搭載されているPCを使うことが多いが、たまに起動しない・終了しないなどのトラブルに見舞われる。使いたい時に使えないというのは相当のストレスになる。
また、そこからの回復に使っている時間もムダ以外のなにものでもない。自分一人でその時間を勘定してもかなりのものであるが、全PCユーザまで考えたら相当の時間だ。人類に対する無駄と言ってもいいだろう。
クラウドが望まれる理由
クラウドを説明するうまい例として「工場の発電設備」がある。かなり昔の話になるが電力会社が電力を供給する以前は工場は個別に発電設備を持っていた。コンピュータに置き換えると家や会社に個別にコンピュータがあるという状況である。
一方電力網が整備されていくにつれ発電所は電力会社が大規模なものを保有しそこから買って使うという使い方になった。今となっては当たり前であるが当時としては大きな転換であった。今に置き換えるとPCをインターネットにつないでWebブラウザを使ってGoogle Gmail/Calendar/Mapなどを使うということである。
これからの端末のあり方
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クラウドを中心にしたコンピューティングでは、以下の3点がポイントになる。
- 機能は最小限にする
- 操作方法も最小限にする
- 機能やデータはクラウドのものを使う
端末の機能を限定的にすればバグが少なくなり不具合の発生する確率は小さくなる。端末は安定的に動作する必要がある。