未来を考える上で押さえるべきキーワードとは
これからは人を軸に情報が流れるようになる、佐々木俊尚が語る「次世代テレビ」「脱テレビデバイス」「ミドルメディア化」 - GIGAZINE
- 次世代テレビ
- 脱テレビデバイス
- ミドルメディア化
簡単に言ってしまえば、大量生産・大量消費を支えていた「放送」というメディアから「口コミ」というコミュニケーションへの移行ということだろう。
「キュレーター」という概念は覚えておくべき。
- クラウドコンピューティング
- ソーシャルコンピューティング
- コンテキストアウェアコンピューティング(Context Aware Computing)
- パターンベースストラテジ(Pattern-Based Strategy)
ここでポイントとなるは、ソーシャルコンピューティングである。
「今日の企業に存在しているビジネスプロセスは、ルーチン的で予測可能なビジネスには適しているが、発見や解釈、交渉、複雑な判断が求められる仕事には向いていない。ナレッジワークは協力的なもので、ソーシャルなのだ。規律がないこともあれば不合理なこともある。ソーシャルコンピューティングの技術や原理は、すべての企業や企業間で実行されていくだろう。これにより、企業の生産性がより向上する」
すなわち、ITは人間がよりクリエイティブなことに集中できるようにするためのより良い道具に進化するということである。それを支える基盤がクラウドであり、スマートなコンピューティングである、コンテキストウェアコンピューティング、パターンベースストラテジとなる。
【トークイベント】参加型ものづくりが世界を変える!クラウドソース時代のサステナブルデザイン in Tokyo Designers Week | greenz.jp | いかしあうつながり
- みんなの知恵を集めて問題を解決する”クラウドソース”的なプロジェクトがよく耳にするようになりました。
- 「プロシューマー(生産消費者)の時代」に、21世紀型のサステナブルなイノベーションはどうやって起こるのか?
「クリエイティブ」なものは我々を「ワクワク」させてくれる。これまでは一人の人間のイマジネーションによりワクワクが作られていた。「小説」などはその中心であろう。かなりの数のアイデアが作られその中のいくつかが我々の心に残る「新たな発見」を創りだしてきたと考える。
これからは、いろんな分野の専門家がコラボレーションすることで「新たな発見」が生まれやすくなるだろう。「集合知」の時代の到来である。
c.f.
佐々木俊尚
パーソナルコンピュータの進化で押さえるべき2つの方向性
【速報】Mac OS X 10.7 Lion新機能速攻まとめ!(動画あり) | ギズモード・ジャパン
Apple、iOSからのイノベーションから多くのインスピレーションを受けた「Mac OS X Lion」を発表 | Mac OS X | Macお宝鑑定団 blog(羅針盤)
Webブラウザがまた一歩OSに近づく。「Webアプリケーションをブラウザにインストール」する標準仕様をMozillaが提案 - Publickey
パーソナルコンピュータ(PC)というよりもOS(Operating System)に我々は囚われすぎていた。コマンドライン、GUI、ファイルシステム、ネットワークなどの基本機能を司るのがOSだが、その機能に合わせてユーザインタフェース(UI)を作っていたという時代は終わりだ。
ポイントは:
- 目的志向のユーザインタフェース
- フリーミアムをベースにしたアプリケーション・ストア
の2つだろう。
iPhone、iPod Touchの類はPCがある自宅においても使わていると言われている。これはPCを使うよりもiPhone、iPod Touchを使った方が便利な面が多いということだ。
ブログを書く場合には、色々な情報にアクセスしながらキーボードを使って入力するため、PCのほうが便利である。
一方、情報の単なる閲覧であれば間違いなくiPhone、iPod Touchに軍配が上がる。iPadもそこを狙ったのはスティーブ・ジョブスのデモンストレーションでも分かる。
MacOS Xの進化の方向はこの流れに即したものである。Finderと呼ばれるファイルシステムベースの情報管理は今後廃れてデータベース的なものになっていくだろう。すなわち、変更履歴や各情報の関係性などが分かるようなしかけである。
また、グループで使われる場合は、閲覧者の情報やそのコメント等が付加されていくことになるだろう。今のファイルシステム型の保存方法では、単にいれているだけで活用が非常に難しい。どこに何を入れていたのかもわからなくなりがちだ。
Evernoteにすべてを入れておくという使い方を行っている人も多いと聞くが、進化の方向性としては、オンラインファイルシステムとして複数人で使われていくということで間違いはないだろう。
そして、アプリケーション・ストアである。シュリンクランプのものを買ってきてCD-ROMからインストールということは無くなる。PCを買い換えてもアプリケーション・ストアにログインするだけで、すべてのアプリケーションの再インストールをしてくれる様になるだろう。
iPhone、iPod Touchが創りだしたユーザ・エクスペリアンスがコンピューティングの未来を大きく変えていく。
情報爆発を止められない忘れかけられている理由とは
環境に適応することが種の繁栄を促しているのであれば、脳の進化は「本能に抗う」ことがその根本である。なぜなら大脳皮質は本能に拮抗することが基本的な機能だからだ。
大量の情報を扱うことで得られるのは様々な指標である。故に情報の送受信にかかるコストが減れば、そこでやりとりされる情報は増えるということになる。
アルビン・トフラーは、1970年に40年後である2010年を予測したそうだ。その中で「情報社会」を正確に言い当てている。その彼が2010年を予測している。
化学、生物、放射能、核、気象など専門性の高い知識も、携帯電話などの生活必需品のなかに情報が組み込まれることとなる。しかしプライバシー侵害の問題が深刻化し、情報量の急増により「情報のゴミ」(サイバーダスト)の問題も避けられなくだろう。
これは最初に述べた様に人間の進化の結果である。これは一つの側面である。
世界中の専門家や団体が、より迅速に連絡を取り合えるようになり連携を強める。ありとあらゆる分野の問題の答えを、迅速に提供する企業が成功するだろう。
こちらの側面が進化の結果我々が得る「利得」である。「本能」はその人間だけの「利得」になりがちである。しかし、そこに「抗う力」を持ち、隣人、社会、世界、地球を視野に入れた指標を持つ。
このような指標を持ち行動できることが今後40年を輝かせるのだ。
Microsoft Windows Phone 7がiPhoneより優れている3つ
広告
街にいるすべての人がMicrosoft Windows Phone 7を使っているという不思議な動画である。マイクロソフトの率直な願いだろう。
こちらはいつでもどこでも手放せないということなのだろう。ある意味アディクションともいえるが。
こちらのビデオは、携帯を持つこと、その操作に時間を多く割きすぎることから自由になるというメッセージである。( id:Kirche さんコメントありがとうございます。)他にも好意的な記事は多い。
http://wpsevens.jpn.org/2010/10/2454/
速報:Windows Phone 7 スマートフォン10機種発表、年内30か国で販売 - Engadget 日本版
Microsoft、計10モデルのスマートフォンと共にWindows Phone 7を発表! | juggly.cn
端末のバリエーション
まずはこちらのビデオを見てもらう。
- Dell Venue Pro: 縦に開きフルキーボードが出る、傷に強いスクリーン保護ガラスをもつ
- HTC HD7: 4.3インチディスプレイ、ハンズフリースタンドをもつ
- HTC Surround: スライドするとYAMAHAのサラウンドスピーカが現れる
- LG Quantum: 横に開きフルキーボードが出る、DLNAの再生機になる、音声認識機能がある
- Sumsung Focus: 4インチディスプレイ、薄く、100 gの軽さ、500 Mピクセルのカメラをもつ
http://wpsevens.jpn.org/2010/10/2466/
Windows Phone 7発表直前!「LG Optimus 7」、「Samsung Omnia 7」が発表 | juggly.cn
どこよりも詳しく! 発売前の「Windows Phone 7」を使い倒して徹底レビューしてみました... | ギズモード・ジャパン
とはいえ。
これはいただけない。
次は社会を変える番だ
SXSW
テキサス州オースティンで、2011/3/11〜20にSXSW(South by Southwest Conferences and Festivals)が開催されるそうだ。注目はソーシャルメディアと社会貢献に関するコンテンツである。
ソーシャルメディアを通じた社会変革を論じる「A Conversation About Social Change Through Social Media(ソーシャルメディアによるソーシャルチェンジ)」、社会貢献活動でのソーシャルメディアの活用法をテーマとする「Building a Sustainable Movement(持続可能なムーブメントづくり)」や「Getting Advanced with Social Media for Social Good(ソーシャルグッドへのソーシャルメディアの活用)」、オンライン・オフラインでのフィランソロピーのあり方を探る「The New Citizen Philanthropy(新しい市民フィランソロピー)」などは興味深いところです。
注目したい。
FabLab
ファブラボ(ふぁぶらぼ、英: Fab Lab、fabrication laboratory)は、 「ほぼあらゆるもの(”almost anything”)」をつくることを目標とした、3Dプリンタやカッティングマシンなど多様な工作機械を備えたワークショップ。世界中に存在し、市民が自由に利用できる事が特徴。「ほぼあらゆるもの」の中には、大量生産・規模の経済といった市場原理に制約され、いままでつくり出されなかったものも含まれる。(Wikipedia)
モノづくりの未来が変わる?! 日本でも動き始めたファブラボ (FabLab) – 1 | greenz.jp
少量品種・大量生産が高度成長を支えたが、多量品種・少量生産が比較的容易になってきた。これを支えているのが、3Dプリンタ、カッティングマシンなどの工作機器である。
手作りという方法もあるがある一定水準のものを作るためには技能の習得が必要になる。また、素材をプロのものに合わせようとすると材料費はともかくその道具が手に入らないというのが現状である。
一方、3Dプリンタ、カッティングマシンなどは個人では買えるものではないが、これをたくさんの人で共用することで低コストで高品質なものを少量生産することができる。これがFabLabである。
是非とも体験してレポートしたい。
giftee
[jp] gifteeは「マイクロギフト」でソーシャル時代のちいさなありがとうを表現する | TechCrunch Japan
このサービスはTwitterアカウントを使って誰かにプレゼントを贈るためのもの。社会を変えるために必要なのはやはり人間同士のつながり。「ウッフィー」をやりとりするということも大切だが、gifteeの様に小さな贈り物をするということもポイントが高そうだ。TPOに合わせて使い分けたい。
社会を大きく変えるには、まずは小さな一歩からはじめる。
どこでもツナガルとできること(CEATEC JAPAN 2010)
今回のCEATEC JAPAN 2010だが、Android、3D、ワイヤレス(WiMAX2等)、そしてAR、バーチャル・リアリティ(触覚、聴覚、視覚、嗅覚)にうったえる展示が我々を驚かせた。
ポイントは今回のテーマにあるように「クラウド」が手軽に使える様になったこととそこにつながるネットワークが当たり前になったことにつきる。
今後の方向性は、単機能デバイスがその機能をより高度化する。そして単機能デバイスを組み合わせる=オーケストレーションさせることで、利用者に一つのシナリオを提供するという形が増えるだろう。
そういう「未来」を予感させてくれるような「デバイス」や「技術」がいっぱいの"CEATEC JAPAN 2010"は、10/9まで。急げ。
拡張現実が現実化する
拡張現実は感動を与えるまでに進化していた。
ギズモードの更新は流石だ。
ドコモ社のARである。こちらは3軸センサーを使ったもの。歩行者に観光地などを案内するというシナリオでデモしていた。
この表示装置をつけると、
視界の中にスマートフォンに表示されている画面が小さい入り込む。
NICT 独立行政法人 情報通信研究機構は、4つの感覚(視覚、聴覚、触覚、嗅覚)にうったえる「多感覚インタラクション」を展示していた。硬さ・重さのフィードバック、音、香り、すべてがリアルだった。従来のものは画面の粗さや動きのぎこちなさがあったがそれがない。素晴らしい。
あと、ARとは違うがド迫力と言ったらこれだろう。
「おどろかし」ではなく「感動を与える」3Dは伊達ではない。
続編に続きます。